まちづくりに「よそ者」は参加できない?~「卯之町『はちのじ』まちづくり整備事業説明会」に参加して感じた違和感

ほぼ2か月ぶりの更新がこんな内容でよいのか?という躊躇はあったのですが。。。

私の中では看過できない感覚でしたので思い切って書かせていただきますが、この記事は決して批判を目的に書かれたものではないことを、先にお断りしておきます。

こんにちは。プラットホームせいよ 代表の千田です。

先日、西予市が推進している

卯之町「はちのじ」まちづくり整備事業

の住民説明会に参加してきました。

この事業については、市のホームページにこのようなことが書かれています。

「JR卯之町駅」、「商店街」、「卯之町の町並み」は個別のモノとしてまちづくりを行ってきました。
市ではこれらのモノを一体的な空間ととらえ、数字の「8」を描くような人の流れをつくる「はちのじ」まちづくり構想を「官民連携」の手法により推進しております。魅力あふれる「はちのじ」まちづくりを進めるにあたり、市民の意見や地域の課題を集約し、その方向性の検討を行うため、平成26年には、卯之町「はちのじ」まちづくり推進委員会を設置しました。
平成27年2月に『卯之町「はちのじ」まちづくり基本構想』が推進委員会から提出され、市では、基本方針に基づき、まちづくりの整備を進めております。
さらに、平成27年8月から、「旧宇和病院跡地」も「はちのじ」のエリアに含め検討を行っております。さて、官民連携とは、行政主体で実施してきた公共サービスを、何が最も有効的で効率的なサービスの担い手になり得るかという観点から、行政(官・公)と民間事業者(民)が相互に連携して実施していくものです。
行政サービスに民間のアイディアや資金、技術、ノウハウ等を取り入れることで、サービスの向上、事業効率のアップ、財政負担の軽減、地域経済の活性化を目的としております。

人口減少社会となり、市では、新しい「地方創生」の仕組みづくりについて調査・研究を行い、推進をしております。皆さまのご理解・ご協力をお願いいたします。

https://www.city.seiyo.ehime.jp/zokusei/unomachitsukuri/(西予市HP 卯之町まちづくり構想)

 

ここに書かれている「官民連携」の手法として

PFI(Private Finance Initiative)方式

を採用し、その担い手として 株式会社西予まちづくりサービス という会社と事業契約を締結し、2017年10月に事業を開始したことが紹介されました。

このPFI方式、民間部門の持つノウハウや資金を活用することで

  • 住民サービスの向上、効率的かつ効果的な公共サービスの提供
  • 財政支出の平準化
  • 行政と民間の新たな提携及び民間事業の拡大

が期待できるとされていますが、正直なところ

今回の説明を聞いただけでは分からない

というのが私の感想です。

というのも、この担い手事業者が、専門家集団だとはいえ9社もの会社が参画していることと、その9社のうち 1社も西予市内の企業がない からなんです。

西予市も西予まちづくりサービス様も、ハコモノ建設や運営管理、サービスなどの部門について、西予市内の企業にできるだけ再発注をしていくとおっしゃっていましたが、私はこのやり方には疑問を感じざるを得ません。担い手の企業体(あえてこう表現してしまいますが)も営利企業である以上、この事業で大きな収益を上げることを目的としているのは想像に難くなく、末端の受注者となってしまう西予市内の事業所に対して、どれだけの利益をもたらしてくれるかは全く不透明です。実際、事業費の配分についての説明は、今回は全くなされることはありませんでした。

また、この事業費についても、分からないことが多すぎます。

西予市と担い手事業者の契約額は

¥1,937,543,767(税込)

だそうで、契約期間は 平成29年10月~平成44年3月(平成は確か31年まで(笑))の14年6ヶ月 だそうです。細かく金額を書いたのには訳があって、上記の長期契約を遂行するのにこれで足りるのか?という心配もさることながら、この企業体が事業遂行に当たって、どのくらいのリスク配分を背負っているのかも気になりました。

西予市は、PFIで圧縮できた事業費の額を約1億円、と説明していましたが、たったの1億円? と思ったのは、説明会参加者の中でも私だけではなかったはず。この企業体は、県内2つの銀行から資金調達も行っていく、と説明していましたが、この資金調達額によって事業に対する「本気度」がわかるのではないかと思います。

また、この「本気度」に関しても、別の気になることが。それは

地元住民が抱く、あまりに強い不信感

です。西予市も担い手事業者も、「住民の皆さんには懇切丁寧に説明してきたし、ワークショップの開催等で事業に対する啓発活動や意見交換も行ってきた」とおっしゃっていましたが、ならばどうして「事業を白紙に戻してやり直せ」などという辛辣な意見が、住民側から飛び出してくるのかが理解に苦しむところです。公共事業なので、もちろん遂行させる方向で物事を考えていくことは重要なのですが、その事業の受益者となるはずの「住民」を事業主体側が軽視していたのではないかと疑われるほど、住民の皆さんが抱く怒りのボルテージは、私の想像を上回るものでした。

ただ、その住民の皆さんの意見で、私が少し的外れに感じてしまったものがあることは否定できません。いろいろなご意見を伺っていく中で私が感じたことは

「まちづくり」は、地元民が地元民のために考えればいいのだ

というお考えをお持ちの方が多数いるのではないか、ということでした。

これは卯之町に限らず、全国割とどこでもはびこっている考え方なのではないかと思うのですが、かつてうまくいった手法や考え方に固執して、「よそモノ」は自分たちの手足となって動けばいいんだ、と考えてはいらっしゃらないでしょうか。

もちろん、伝統を重んじることは大切ですし、そこで暮らしている方が、その場所を一番ご存じであることは間違いありません。ですが排他的(は言い過ぎですね、少なくとも私は広く皆さまに受け入れていただいてます)な考え方を万が一お持ちなようであれば、これ以上「まち」の発展が難しくなるのではないかと心配しています。

「よそモノ」には住民の皆さんにはない「視点」と「考え方」があります。

それを上手に生かして、もう一度「人が集まるまち」を作っていく作業、それは楽しいと思いますがいかがでしょうか?

町並み0121_01

重要伝統的建造物群保存地区『卯之町の町並み』

風情ある本当に素敵な町並みです。この路地に賑わいが戻ってきたら、何てステキなことでしょう!

 

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